実際の脂肪吸引術
実際に行なわれる一般的な脂肪吸引術の方法とは、先ず皮膚の下にある脂肪層に、カニューレと呼ばれる特殊な細い管を皮膚の表面から挿入していきます。この場合、メスは使わずに極小口から挿入していきます。そして、強い吸引力を利用して直接脂肪細胞を体外へ排出し、体内からそれを消失させるというものです。
カニューレを挿入する穴は最大でも5ミリ程度であるため、その傷跡はほとんど目立つことはありません。このように、脂肪吸引術の理屈そのものは非常に単純であるため、簡単な治療のようにも感じられるかも知れませんが、実際には、どの部分をどのくらい吸引すれば、どういう体型になるのかということを熟知していなければ行うことができないものなのです。
したがって、熟練を必要とする手術となるので、担当医の経験とセンスが決め手になるとも云えます。
脂肪吸引した部分は、当然その脂肪細胞の数が減っているわけですので、脂肪を作る力が減少したのと同じことになります。そのためリバウンドすることはなく、その部分に関しては太らない体質が獲得されたのと同じ結果が得られることになります。
脂肪吸引術の特徴をまとめると、局所痩せが実現でき、リバウンドは起こりません。また、施術した部分においては太らない体質が獲得できることになります。そしてメスを使用しないので、傷はほとんど出来ないということになります。