脂肪吸引後の問題
脂肪吸引をすると、皺が出来たり、たるみが出来たりするのではと、思っている人もいるかも知れません。特に大量に脂肪を吸引してしまったら、皮膚の中に大きなすき間ができてしまうので、その分皮膚が余ってしまうのでは、と考えてもおかしくはないでしょう。
しかし、皮膚組織そのものには、ある程度の収縮機能というものがあります。特に若い人であればその機能が高く、かなり太っている人でも通常は、手術後に皺やたるみが生じるようなことはまずありません。
そもそも、皮下脂肪層の厚さを調整しながら多方面から均一に脂肪吸引を施術していくために、なおさらそういった心配をすることはないのです。ただし、高齢者や中年齢層の人で、内臓疾患や栄養バランス不全が背景にある人に対して、大量の皮下脂肪を一度に多量吸引除去した場合には、均一に脂肪を吸引しても、伸びていた皮膚の余りが強いことから収縮しきれず、場合によっては、ある程度の皺が出来たり、皮膚のたるみが生じたりすることがあり得ます。
この可能性が考えられる場合は、医師と患者とで事前によく打ち合わせを行い、ある程度の皺が出来るのを覚悟の上で、大量の脂肪を一度に取ることを優先するのか、吸引量を少し控えめにして、皺が出来にくいように調整を加えて脂肪吸引をするのかを決定すべきでしょう。