太るということ

無理な食事制限や過度な運動によって、一時的に痩せたと思ってもすぐにリバウンドしてしまうケースがあります。その原因は脂肪細胞にあるのです。
皮下脂肪というものは、皮膚と筋肉の間に存在し、脂肪細胞と呼ばれる小さな粒の連結集合体としてボリュームを形成しています。例えてるならば、ブドウの房やトウモロコシの粒の集まりのようなものです。その一粒一粒が生きた細胞であり、この脂肪細胞が余分なエネルギーを中性脂肪という形に生成し直し、それを自らの細胞内に貯蔵していくのです。
食事によって摂取された過剰なエネルギーが多くなればなるほど、脂肪細胞内の中性脂肪貯蔵量が多くなるため、その細胞が膨らんでいきます。その結果として、皮下脂肪が厚くなり太っていくことになるのです。
脂肪細胞自体は、脂肪を作る工場であり、その貯蔵庫でもあるので、この脂肪細胞の数を多く持っている人や、その数が多く配属されている場所や部位においては、太りやすくなるといえるのです。
同じ物しか食べていないのに太りやすかったり、ダイエットをしているのになかなか贅肉が取れない場所があったり、すぐに太ってしまう場所があったりするのは、この脂肪細胞の数やその配属、分布状況によるところであるといえるのです。逆に、たくさん食べても太らないという人は、元々脂肪細胞の数が少ないといえます。